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日本の地理学
日本
環太平洋造山帯に属する日本列島は、山がちで、火山活動や地震活動が活発なため、地質学的にみて土地は不安定である。狭義の日本列島と南西諸島は、太平洋西側に分布する弧状列島でもある。地形はきわめて細長く、海岸から直線距離で100km以上の内陸部があるところは、本州中央部と北海道中央部の狭い範囲だけである。海岸線は出入りが多く、総延長はじつに3万4812km(2003年)にもおよび、世界有数の長さである。

岩石海岸が多く、三陸、紀伊、西四国、西九州などではリアス海岸がよく発達している。瀬戸内海は多島海として知られる。東京湾、伊勢湾、大阪湾などの大きな湾には港湾が発達している。列島にある無数の小湾の奥には、今でも多くの港と漁村がみられる。沖合を黒潮(日本海流)と対馬海流、親潮(千島海流)がながれ、また沿岸潮流が強い。

日本の島および山
日本山

日本には大平野はない。盆地と台地をふくめても平地は25%前後で、世界有数の山地と丘陵地の多い国といえる。平地の多くは河川堆積物(たいせきぶつ)がつくった沖積平野だが、関東平野や帯広平野など、台地の多い平野もある。東北地域のほうが西南地域より平地率が高く、とくに北海道は、国内では平地の多い所だが、低湿地・湿原が少なくない。最大の平野は関東平野で、東京をはじめ都市が多い。大阪平野はすでにほとんど都市化した。濃尾平野も都市化がすすんだ平野である。石狩平野、仙台平野、越後平野、富山平野、筑紫平野などでは農業が盛んだが、都市化も急速にすすんでいる。

国土の75%が山地と丘陵地の日本では、一部の離島をのぞくと、どこからでも山か丘陵がみえる。環太平洋造山帯に属する日本の山地は、現在でも形成中の新しい褶曲山地がほとんどで、断層が至る所にみられ、火山、温泉も多い。降水量は多く、とくに台風や集中豪雨が多いため、山地の浸食活動が活発で、無数の谷ができている。

日本山. Encarta
更新世の氷河がつくった氷河地形の跡がのこっているのは、日本アルプス(飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈)と日高山脈である。山地のほとんどが森林でおおわれていること、大高原が少ないことも大きな特色である。

北海道中部を南北にはしる脊梁山地(せきりょうさんち)は、東からのびる千島火山帯とぶつかり、石狩山地で北海道最高峰の大雪山(旭岳:あさひだけ。2291m)をつくっている。千島火山帯の阿寒には阿寒湖など火山湖が多い。北海道西部の山地の多くは那須火山帯(なすかざんたい)の一部で、いくつもの活火山がある。これは津軽海峡をわたって本州東北部の奥羽山脈などに連続し、ここでも活発な火山活動がみられる。

本州のほぼ中央部の糸魚川(いといがわ)と静岡をむすぶ線(糸魚川・静岡構造線)にそってフォッサマグナともよばれる大断層帯がある。これはかつて東北・西南日本をわける海だったが、富士火山帯の火山活動が連続しておこり陸地となった。世界的に知られる国内最高峰の富士山(3776m)はこの断層帯上にある。フォッサマグナのすぐ西側に日本アルプスの山々がつらなり、3000m以上の高山も少なくない。近畿地方以西の山は比較的低く、石鎚山の1982mが最高で2000mをこす山はない。九州には火山が多く、世界最大規模の阿蘇のカルデラは有名である。高原の多くは火山斜面か火山麓(ろく)である。南西諸島には、屋久島の宮之浦岳をのぞき、高い山はない。"日本" MicrosoftR EncartaR Online Encyclopedia 2008
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